こんにちは、ぐっちです。
ベーシストさんや同期音源を使われる方なんかにはなじみ深いDI。
ダイレクト・インジェクション・ボックスを略してDIなんて呼ばれておりやす。
あの謎の小さい箱は一体なにをしとんのや？まあとりあえず音響さんに言われるからさしとくか～
って方多いのではないでしょうか？？
あの謎のちっこい箱の役割をご紹介していきたいと思います！
・信号の種類の変換
ギターやベース、キーボードなどといった大半の楽器の出力はアンバランス信号という種類の信号で
でていまして、普通にアンプにつないで鳴らす分には何ら問題ありませんがマイクで音をひろわず
ラインで音を直接PA側に送る際、信号がアンバランス信号のままだと長距離の伝送で
ノイズがのりやすく、ミキサーに信号がたどり着くころには音がガビガビなんて事態を
招いてしまいます。（ケーブルを引き回すルートにもよりますが）
そこでノイズの乗りにくいバランス信号に音の伝送方式を変換してから送りだしてあげるわけですね。
DIのINにさすシールドケーブルは接点が２点ですよね。
そしてOUTはマイクケーブルなので接点が３点あるとおもいます。変換しています！雑いな・・・笑
そこで「え？じゃあ世の中全部バランス信号にしたらええやん？」って思う方もおおいはず。
自分も最初そう思いました。笑
アンバラもそれはそれでいいところがあって
・芯数が少なくて済む
ケーブルの中の芯の数がバランスのケーブルにくらべて半分で済みます。
故にバランスより安価で同品質なものが作れるし、例えば皆さんの持っている有線イヤホンや
ヘッドホンの端子もアンバランス信号なわけですが、これを全部バランスにしようとしたら
ケーブルはぶっとくなるし端子はデカくなるしで煩わしくなっちゃうワケです。うざい。
・音量がそのまま
バランスはその性質上2つの信号をあわせて送っているのでアンバラより音がデカくなります。
送る時点で大きすぎるとミキサー側で信号を受けきれないことも。
そもそも短距離で外環境からのノイズがのる心配のない時はバランスである意味もないので、
PAでもミキサーの隣にCDプレーヤーを置いてつなぐ時なんかはアンバラで繋いだりします。
バランス信号の説明についてはまた別の記事にて・・・ｍ（＿ ＿）ｍ
・インピーダンス（抵抗値）の変換
ギターやベースから出力される信号の抵抗値はハイインピーダンスといって音響で主に使われる
ローインピーダンスより抵抗値が高く、これをそのまま接続してしまうとノイズの原因になったり、
高音域が減衰してしまう恐れがあるためDIで抵抗値を変換して信号を送る必要があります。
ミキサーやオーディオインターフェースによっては「Hi-z」と表記されているジャックがありますが、
これはハイインピーダンスを受ける用の端子なのでそのインプットにはそのままさしても
問題ありません。
もしくは足元のボードや鍵盤の背面、アンプの背面などにXLR端子（マイクケーブルと同じやつ）
がついていればそこから出すことも可能です。
因みにDIにさしてそこのパラアウトからアンプを鳴らす場合、
アンプの音色はPA側には反映されません。アンプから出ている音と外音をなるべく揃えたい場合は、
足元で音づくりを完遂させるか、アンプの背面などにあるバランスアウトからPOSTの状態で音を
送りましょう。
（PRE状態→EQ等をかける前の状態の音をおくる、POST状態→諸々かけた後の音をおくる
背面のバランスアウトのジャック付近にスイッチがあれば切り替えられます。）
いかがでしたでしょうか？
置く深きDIの世界・・・中のトランスで音色が変わる、なんてこだわりはじめるとそこはもう
沼の入り口。ほどほどにしておきましょう。笑
確かに音は変わりますが、同期音源や鍵盤楽器などそもそもが電子音の場合はそこまで
こだわらなくてもいいんじゃないかなーなんて個人的には思ったりします。
DIに金かけるくらいなら本体を買えた方がはるかに音が変わるので・・・笑
ベースやアコギ、チェロなど生楽器のピックアップ→DIなら多少は凝りたいかも～
物欲が付きません・・・
ではまた。
【DI】D.Iって何？
バンド/演者
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